検証サマリー

項目内容
検証日2026年2月13日
使用サービスClaude
比較対象Gemini
入力した資料上申書(Wordファイル)+戸籍の附票(OCR未処理の画像PDF)

抱えていた課題

相手方への審判書送達が返戻されたため、戸籍の附票を取得したところ住所変更が判明しました。そこで、当初提出していた休日送達を求める上申書を、変更された住所に対する送達を求める上申書に修正する必要がありました。 単なる宛先変更とはいえ、戸籍の附票から新住所を確認し、Wordファイルを開いて該当箇所を修正・入力する作業には手間がかかります。そこで、こうした修正作業をAIに一任できるかを検証しました。

使用ツールと条件

以下のプロンプトとともに、戸籍の附票と元となる上申書をClaudeに添付して指示を出しました。

プロンプト

添付の上申書について、住所変更が判明したので、新住所に送達して欲しいという内容に修正して下さい。

入力した資料

  • 戸籍の附票(OCR処理されていない画像PDF)
  • 元の上申書「休日送達に関する上申書」(Wordファイル)

出力結果

Claudeは、指示通りに新住所を記載した修正版のWordファイルを作成し、そのまま出力してくれましたが、以下の3点が便利でした。

  1. OCR未処理の画像PDFを直接読み取れた
    戸籍の附票はスキャンしたままの画像PDF(OCR処理なし)でしたが、テキスト化などの前処理をすることなく、そのまま読み取って新住所を正確に処理してくれました。
  2. 郵便番号の自動補完
    プロンプトで明示的に指示していないにもかかわらず、AIが自ら新住所の郵便番号を調べて上申書に追記してくれました。
  3. Wordファイルをそのまま出力(Geminiとの比較)
    Geminiの場合、「こう修正してください」とテキストで回答されるため、結局自分でWordファイルを開いて編集する手間が発生します。しかしClaudeは、フォントや書式などのレイアウトを元のファイルのまま維持した修正済みのWordファイル自体を出力してくれます。ダウンロードしてそのまま使用できるレベルでした。

想定される場面

  • 証拠書類からの情報転記を伴う書面作成:住民票や戸籍の附票などの画像PDFから情報を読み取り、申立書や上申書へ転記する作業。
  • 既存書面の一部修正作業:内容のベースはできているが、事情変更に伴い一部の記載を修正したい場合。
  • 書式を維持したままのファイル編集:テキストのコピペによるレイアウト崩れを防ぎ、修正済みの完成ファイルが即座に欲しい場合。

所感

AIの文章作成能力の高さだけでなく、「画像認識能力」と「ファイル出力能力」の組み合わせが実務において非常に強力であることを実感する結果となりました。 OCR処理をしていない画像PDFをそのまま投げ込める手軽さに加え、最終的なアウトプットがWordファイルとして得られる点は、実務における作業時間を大幅に短縮します。Geminiのようにテキストで回答を得てから手作業で修正するフローと比較すると、Claudeの出力形式は「手動での転記や書式調整の作業」を大きく削減してくれます。

もちろん、AIが自動で補完した郵便番号が正しいか、余計な箇所が変更されていないかなど、弁護士による最終確認は必須ですが、単純な書面修正の効率化としては申し分ない性能です。