検証サマリー

項目内容
検証日2026年1月30日
使用サービスClaude
比較対象Gemini(テキスト回答のみで修正済みファイルは出力されない)
入力した資料訴状(Wordファイル)+訂正申立書のひな形(Wordファイル)+書記官からの指摘内容(テキスト)

抱えていた課題

訴状提出後、書記官から誤記の指摘を受けました。具体的には、「主位的請求」と「予備的請求」の表記の混在と、被告の肩書の誤りです。

これを受けて訂正申立書のひな形に訂正すべき内容を追記する必要がありましたが、こうした単純な書面修正作業は、内容自体は機械的でも、Wordファイルを開いて該当箇所を探し、書式を崩さずに編集するという手間がかかります。この作業をAIに任せられるかを試しました。

使用ツールと条件

プロンプトは以下のとおり

添付の訴状について、書記官より下記の指摘がありました。
それを踏まえて、添付の訴訟の訂正申立書の内容を編集してください。

・訴状○p 第4、「主位的請求」とあるのですが、遡って見てみると、○pには「予備的請求」とありますので、ここも「予備的請求」ではないでしょうか。
・訴状○p、被告の肩書が「代表者理事長」となっていますが、「代表者代表理事」かと思います。

その上で、訴状のWordファイルといつも使っている訂正申立書のひな形Wordファイルを添付しました。

出力結果

Claudeは、訂正申立書に書記官の指摘内容を追記した修正済みのWordファイルを出力してくれました。

ここがGeminiとの大きな違いです。Geminiに同様の依頼をした場合、訂正申立書の内容をテキストで回答するだけなので、訂正申立書のひな形Wordファイルを開いて、そのテキストをコピペする必要があります。一方、Claudeは訂正申立書のひな形Wordファイルに必要事項を記入し、修正済みのWordファイルそのものを生成してくれるため、ダウンロードしてそのまま使えます。

フォントや書式も元のファイルを維持してくれている点も実用上重要です。裁判書面は書式が決まっているため、フォントやインデントが崩れると結局手作業でのやり直しが発生します。その点、Claudeの出力は元ファイルの書式を保持していたため、追加の修正は不要でした。

想定される場面

  • 書記官からの誤記指摘への対応:指摘内容が明確で、修正箇所が特定されている場合。AIに元ファイルと指摘内容を渡すだけで修正済みファイルが得られます。
  • 定型的な書面修正作業全般:訂正申立書に限らず、期日変更申立書や送達場所届出書など、ひな形に情報を追記するタイプの作業に適しています。
  • Wordファイルの書式を維持したまま修正したい場合:テキストベースの回答ではなく、修正済みファイルそのものが必要な場面でClaudeは強みを発揮します。

所感

今回の作業で印象的だったのは、Claudeが修正済みのWordファイルそのものを出力してくれるという点です。Geminiは「こう修正してください」とテキストで指示するだけなので、結局自分でWordを開いて編集する手間が残ります。Claudeはその手間を大きく減らしてくれます。

書記官からの誤記指摘への対応は、内容的には単純ですが、Wordファイルを開いて該当箇所を探し、書式を崩さずに修正し、保存するという一連の作業には地味に時間がかかります。こうした「頭は使わないが手は動かす」タイプの作業こそ、AIに任せる効果が大きいと感じました。