検証サマリー

項目内容
検証日2026年5月4日
使用サービスClaude (Claude for Word)
入力した資料Wordファイル(起案中の書面)

抱えていた課題

これまでは、Geminiなどに作成させた「校正専用Gem」などで誤字脱字のチェックを行っていました。しかし、AIから指摘された箇所をWordファイル上で探し出し、一つひとつ手作業で修正していく作業は、地味ながら手間の掛かるものでした。

使用ツールと条件

  • Claude for Word: Microsoft Word上で直接Claudeを動かせるアドオン。

実際の手順と出力結果

1. 誤字脱字・文脈チェックの直接反映

Word上でClaude for Wordを起動し、以下のプロンプトを使用して校正を依頼しました。

【プロンプト例】

下記のルールに基づいて詳細な校正を行ってください。

  1. 誤字脱字等:
    • 誤字脱字
    • 基本的な文法ミス
    • 句読点の使い方
    • 表記揺れ
  2. 文脈の整合性:
    • 文章全体を通して、話の辻褄が合っているか。
    • 前の文と後の文が自然につながっているか。
    • 情報に矛盾や飛躍がないか。
  3. 語彙の適切さと一貫性:
    • 使用されている単語や言い回しが、文脈や文章全体のトーンに対して適切か。
    • より的確で分かりやすい言葉遣いはないか。
    • 同じ意味内容を表す際に、不必要に多様な語彙を使ったり、逆に同じ単語を繰り返しすぎて単調になっていないか、語彙の一貫性も考慮してください。
  4. 冗長な表現・分かりにくい表現:
    • 回りくどい言い方や、不必要に長い表現がないか。
    • 一読して意味が掴みにくい箇所はないか。
    • より簡潔で明瞭な表現にできないか。
  5. なぜそのように修正するのか、その理由や改善される点を簡潔に説明してください。

【出力結果】 Claude for Wordは修正案を提示するだけでなく、Word内の該当箇所へ自動的に移動してくれます。提案内容を確認して「apply」やチェックボタンをクリックするだけで、本文が直接書き換えられるため、修正作業がかなり楽になりました。

2. 計算間違いの一括修正反映

交通事故事案における保険会社に対する示談提示文書を作成していたところ、既払い金の額に誤りが見つかり、連動する複数の項目(弁護士費用、遅延損害金等)をすべて修正する必要があるケースがありました。

【手順】

  1. 書面はChatGPTを使いつつ作成していたため、まずChatGPTに「既払い金が190,000円ではなく109,000円だった。全体の数字を再計算し、修正箇所を出力して」と依頼し、正しい計算結果を得ました。
  2. その回答結果を元に、Claude for Wordに対して「既払い金および全体額を、以下の通り再計算してもらったので、Wordファイルに反映して」と指示しました。

【出力結果】 以前はAIの回答を見ながら手動で数字を打ち替えていましたが、Claude for WordがWordファイル内の数値を直接、正確に書き換えてくれました。

所感:AIの使い分け

Claudeは非常に強力ですが、メッセージあたりの消費量(使用量制限)が比較的多いという側面があります。 そのため、実務的な運用としては、以下のような「分業」が考えられます。

  1. GeminiやChatGPT: 使用量制限が緩いこれらのツールで、まずは「誤字脱字の洗い出し」や「複雑な再計算処理」を行わせる。
  2. Claude for Word: 最終的な「Wordファイルへの修正反映」のステップだけをClaudeに行わせる。

この組み合わせにより、コストを抑えつつ、Wordを開いたまま作業を完結させるというメリットを享受できます。