検証サマリー
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 検証日 | 2026年5月19日 |
| 使用サービス | Codex, NotebookLM |
| 入力した資料 | プロンプトのみ(テキスト入力) |
抱えていた課題
2026年5月21日施行の改正民事訴訟法に伴い、mints(民事裁判書類電子提出システム)の本格運用が開始されます。これに合わせて裁判所からは、操作マニュアルやFAQ、各種ガイドラインなど多数の公式PDF資料が公開されています。
しかし、手作業でPDFをダウンロードし、また何のファイルか、最新の改訂はいつなのかが分かるようにするのは大変な作業です。
使用ツールと条件
今回は、2つのAIツールを利用させて課題を解決しました。
- Codex: 裁判所のウェブサイトから関連PDFを一括で収集し、内容を読み取って適切なファイル名(改訂日含む)に変更させるために使用。
- NotebookLM: 集めたPDF群を読み込ませ、mintsの操作方法や仕様などについて質問できる「専用AIアシスタント(Notebook)」を構築するために使用。
実際の手順
1. Codexを用いた公式資料の収集とリネーム
Codexに対し、以下のプロンプトを入力してPDFの収集と整理を依頼しました。
【プロンプト】
5月21日施行の改正民事訴訟法に関する裁判所作成のPDFを集めて、作業フォルダに保存してください。 主にはmintsに関するものです。 集めた資料のファイル名は、中身を見て、タイトルと改訂日をファイル名にして下さい。たとえば https://www.mints.courts.go.jp/user/ の操作マニュアルなら、「mints操作マニュアル_2026.5.16改訂」という感じです。
2. NotebookLMへの読み込み
Codexが作業フォルダに保存したPDF一式(今回は36ファイル)を、GoogleのNotebookLMにアップロードし、mintsに特化したNotebookを作成しました。

出力結果
Codexの動作結果
指示通り、裁判所のサイトからmintsや改正民事訴訟法に関連するPDF(全36件)がダウンロードされました。手動でダウンロードする場合との大きな違いは、AIがPDFの「中身」を確認した上で、指定したルール通りにファイル名を自動リネームしてくれる点です。
たとえば、「mintsFAQ_2026.5.16更新.pdf」「mints操作マニュアル_2026.5.16改訂.pdf」「サーバエラーが発生する場合等について_2026.5.16更新.pdf」のように、何の資料なのか、いつ時点の資料なのかが一目で判別できるようになりました。
今回ダウンロードしてもらったPDFの一覧は以下のとおりです。
NotebookLMの動作結果
作成したNotebookは、強力な操作マニュアルとして機能します。mintsの操作で困った際や、未知のエラーメッセージが出た際にこのNotebookのチャット欄で質問すれば、アップロードされた公式資料の中から該当箇所を検索し、正確な対処法を提示してくれます。
また、今後は定期的にCodexに対して「改訂があったかどうかを確認し、改訂があったもののみダウンロードして下さい。」と追加指示を出すだけで、手軽に手元の資料とNotebookLMのソースを最新状態にアップデートできる体制が整いました。
想定される場面
この方法は、mintsのように公式資料が複数のページに分散しており、かつ更新も想定される業務領域で特に有用です。
たとえば、業務マニュアル、裁判所・官公庁の運用資料、制度改正に関する公開資料などを一括で収集し、NotebookLMに読み込ませておくことで、必要なときに資料横断で確認できる状態を作れます。
所感
裁判所のデジタル化関連資料は、今後も細かなアップデートが繰り返されることが予想されます。人間が手作業で更新を追うのではなく、AIに差分をチェックさせ、リネームまで任せると大きく手間が省けます。
なお、NotebookLMはGoogleのAI有料契約(Gemini Advanced等)をしていない方でも無料で利用可能です。mintsの本格運用を前に、各事務所で「mints専用Notebook」を作成してみてはいかがでしょうか。